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TOP  > Manufacturing Industry:AI時代の「人を動かす力」 が光る!大手製造業での戦略作成プロジェクト

戦略を描くだけで終わらせない。
LASINVAが目指す、AI時代の「人を動かす力」

大手ファームを飛び出し、「個」の力で勝負する道へ

私は以前、世界的な戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG)に在籍していました。 そこには洗練されたメソッドがあり、極めて優秀な同僚がいて、組織としての強力なサポート体制がありました。 多くを学ばせてもらった環境だったからこそ、次に自分に問い直したことがあります。 それは、「強力な組織から離れた時、自分はどんな価値を残せるのか」という問いでした。


そんな折に出会ったのが、LASINVA(ラシンバ)です。 LASINVAにはまだコンサルタントが所属しておらず、当然大手ファームのような分厚いバックアップはありません。 私が第1号のコンサルタントの社員でした(現在は取締役)。 しかしその分、自分自身の思考と人間力がクライアントの運命を左右する。 そんな、自身の価値が直接問われる環境を求め、 私は新たな門出を決めました。

「世界一」を支える企業の、意外な盲点

入社が決まって程なくして、LASINVAの代表・中川から私の元に一本の電話が入りました。 「小島さんにしかできない、面白い案件がある。」


アサインされたのは、半導体基板の絶縁材において世界圧倒的シェアを誇る、日本を代表する大手化学メーカー(以下、A社)のプロジェクトでした。 A社の製品は、皆さんが今手にしているスマートフォンやパソコンの心臓部を支えています。 利益率も極めて高く、まさに「日本製造業の王道」を行く企業です。


しかし、いざ中に入って驚かされました。 世界シェアNo.1という輝かしい実績の裏側に、明文化された「全社戦略」がほとんど存在していなかったのです。


「作れば作るほど売れる」という右肩上がりの成功体験が長く続いた結果、戦略をあえて言語化する必要がなかった、というのが実態でした。 しかし、海外を初めとする競合の追い上げやテクノロジーの変化という荒波の中で、10年後もその地位が安泰である保証はありません。


当初、プロジェクトのテーマは「サプライチェーンの刷新」という機能的な課題でした。 しかし、私は確信しました。前提となる「会社がどこを目指すのか」という指標なしに、システムの仕組みだけを入れ替えても、本当の意味での変革は起きない。


「まず、戦略を創りましょう。A社が次の10年も世界を制するための地図を描くべきです」
私は、本来のオーダーを超えた提言を行いました。 これが、私のLASINVAにおける最初の「挑戦」となりました。



埼玉の工場で迎えた「役員合宿」

LASINVAに入社した直後のとある土曜日、 私はA社の工場がある埼玉県へと向かっていました。 社長を含む全役員が集結する「役員合宿」のファシリテーターを務めるためです。


私は合宿に備え、それまで全くの未知だった絶縁材業界のレポートを大量に読み込み、市場構造、競合他社の弱点、そしてA社が進むべき「空白地帯」をまとめ上げていました。


合宿当日は、朝から晩まで濃密な議論が続きました。 「当社はこれまで、何を強みとしてきたのか。そして、これから何を捨てるべきなのか」
客観的な数字と構造化されたロジックを突きつけると、役員の方々からも熱を帯びた本音が次々と溢れ出しました。 これまで「暗黙知」として処理されてきた事象が、テーブルの上で「戦略」へと昇華されていく。


夜遅くまで語り合ったあの時間は、私にとっても忘れられない経験となりました。 「これでいこう」 社長のその一言で、A社の進むべき道が定まりました。 通常であれば数ヶ月かけて行う意思決定を、わずか数日の濃密な対話で引き出す。 LASINVAのスピード感を象徴する一つの出来事でした。

綺麗な戦略を、「現場の情熱」へ変換する

戦略が描けたとしても、それを実行するのは現場の人々です。 ここからが、私のコンサルタントとしての真価が問われるフェーズでした。


生産、営業、R&D(研究開発)の部課長を全員招集し、数ヶ月にわたるワークショップを仕掛けました。 しかし、現場の壁は想像以上に厚いものでした。 特に、「自分たちの技術が世界一だ」という自負を持つR&D部門の方々からすれば、外部から来た戦略コンサル出身の人間が言うことなど、簡単には受け入れられません。


「理屈はわかるが、現場の苦労を知らない奴に何がわかる」 そんな無言の抵抗を感じることもありました。 そこで私は、綺麗にまとめた資料を脇に置き、彼らの本音を聞き出すことに徹しました。 ポストイットを壁一面に貼り付け、泥臭い課題を一つひとつ可視化し、共に悩む。会場の設営から、議論の盛り上げ方まで、あらゆる手段を使って「彼らのための場」を創り上げました。


次第に、冷ややかだった視線が変わっていきました。 「この戦略は、自分たちの未来を守るためのものなんだ」 そう理解した現場のエースたちが自ら動き出し、戦略は「他人事」から「自分事」へと変わっていきました。 R&D、営業、生産。バラバラだった部門が、共通の地図(戦略)を手に、一つの方向へ動き始めたのです。


単に「正解」を示すのではなく、クライアントの心に火をつける。 それこそが、LASINVAが目指すコンサルティングの形です。



異能の集団を率いる、新しいマネジメント

LASINVAでの日々は、私自身のリーダーシップの定義も変えました。 前職では、言わば「同じ言語を話す」優秀な若手コンサルタントを率いていました。 しかし、LASINVAのチームは多様です。 フリーランスのエキスパート、事業会社出身のプロフェッショナル、SIer出身のITスペシャリスト。


彼らは、私と同じような戦略構築スキルを持っているわけではありません。 しかし、私にはない現場の知恵や、特定の技術への深い理解を持っています。 「自分のやり方に合わせろ」と言うのではなく、個々の「持ち味」を最大化するために、自分はどう動くべきか。


最初は「指示通りに動いてくれない」と戸惑うこともありましたが、今では、異なる強みが化学反応を起こして生まれるアウトプットの価値を実感しています。 個の力を引き出し、育成しながら案件を成功させる。 この難易度の高いマネジメント経験が、私を真の経営者意識へと近づけてくれました。

AI時代、選ばれるのは「人間臭いコンサルタント」

昨今、生成AIの進化により、「情報の整理」や「論理的なスライド作成」の価値は相対的に下がっています。 これからは、単に情報を収集/整理するだけの役割は徐々に価値を失っていくでしょう。


しかし、どれだけAIが進化しても、最後の最後で人を動かすのは「人間力」です。 役員と膝を突き合わせて将来を語り、現場の頑固な親父さんと仲良くなり、信頼を勝ち取って変革のうねりを創る。 そんな「泥臭い、人間臭い力」こそが、これからの時代に求められるコンサルティングの本質です。


今ほど生成AIが進化していなかった創業当初から貫いてきたスタンスが、これからのコンサル業界を勝ち抜くための勝ち筋になっていたのです。


LASINVAには、テクノロジーへの理解を備えつつ、現場に敬意を払い、人と向き合うことを大切にするメンバーが集まっています。 私たちが目指すのは、規模の拡大ではなく、 コンサルティングの価値を一段引き上げ、日本企業の挑戦を本質から支え続ける存在であることです。


「圧倒的成長」は、挑戦の中から生まれると私たちは考えています。 正解のないカオスを楽しみ、自らの手で未来を切り拓きたい。 そんな野心と誠実さを持った皆さんと、ぜひお話ししたいと思っています。 共感いただける点があれば、まずは気軽にご連絡をください。

プロフィール

取締役/コンサルティング本部長

小島 史土

東京大学卒業後、NTTデータ、ボストンコンサルティンググループを経て、当社に参画。 NTTデータ時代には上流工程からシステム導入/運用までの一連の流れを経験。 BCG時代には約7年にわたり、大企業向けにDX推進、事業戦略立案、コスト削減等20以上のプロジェクトに参画。 BCG時代に従事した複数BtoBビジネスの勘所、戦略×IT知見が強み。

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